禁戒(ヤマ)勧戒(ニヤマ)

ヤマは一般的に「禁戒」と訳してあるので、字のごとく「禁止の戒律」つまり「やってはいけない規則!」と思われがちです。

 

実際、統制・抑制などの意味を持つヤマという言葉なので禁戒が間違いではありません。

 

しかしもう少し、積極的な意味合いで捉えてみるといいかもしれません。

ヨガは基本的に自主的な行為です。

禁止事項の取り組みも、

「やりたいからやる!」

である事が大切です。

 

ヤマは、「周りに対する行動規範」と思うと解り易いですね。

 

このヤマには5つあります。

①アヒムサー(非暴力)

②サティア(正直)

③アステーア(不盗)

④ブラフマチャルヤ(禁欲)

⑤アパリグラハ(不貪)

 

です。

 

ニヤマは「勧戒」と書くので、ヤマはやっちゃいけない事、ニヤマはやっていい事みたいに聞こえますが、こちらも、自制・約束・苦行などの意味を持ちます。

 

ニヤマは「自分に対しての行動規範」と捉えると理解しやすいでしょう。

 

ニヤマも5つあります。

①シャウチャ(清潔)

②サントーシャ(知足)

③タパス(苦行)

④スヴァーディヤーヤ(自己学習)

⑤イーシュヴァラプラニダーナ(自在神祈念)

 

です。

 

訳が固いのと解説が無いと、ちょっと???もあるかもしれませんが、割と当たりの事ばかりです。

 

しかし、どれも極めるとなると難しいのです。