修練と離欲(アッビャーサ・ヴァイラーギャ)

ヨガとの向き合い方と言える二つの言葉ですが、世界の全てに対しての向き合い方とも言えます。

 

ヨガは普遍的な取り組み(真理)を目指します。

マットの上での考えと普段は別・・・

はありえません。

 

ヨガで学んだ事は世界で通用します。

しかし、それはテクニックではなく向き合い方の事です。

 

アッビャーサは一般的に修練と訳されます。

アッビャーサには「反復」という意味が含まれます。

ただ練習するのではなく、繰り返し繰り返し練習する事の大切さを伝える言葉です。

 

ここまでならまだ普通の事ですね。

 

しかし、ヨガではもう一つ大切な向き合い方がセットです。

ヴァイラーギャ・・・

これは一般的に「離欲」と訳されます。

欲を手放すということなのですが、

本来の意味はもっと大きく、「世間から離れる」くらいの意味です。

つまり、執着を無くす事です。

 

人間努力をすると、その結果に執着しやすくなります。

するとその執着は苦しみを連れてきます。

 

必ずセットでヴァイラーギャなのです。

 

愛情を注げば注ぐほど、相手からの反応が気になったり、思ったような反応が返ってこないとガッカリする。

これは、執着によっておこる苦しみと言えます。

本当に相手を愛しているなら、ただただ相手の為に行為するのみ。

結果は要りませんね。

 

「努力はするけど結果は放棄する。」

 

これが、ヨガのスタンスであり、結果一番幸せになる方法なのです。

つまり、愛でもって周りに接するという事ですね。